IT業種・事務職の求人掲載数は前年同月比より増加傾向に｜マイナビ調査

株式会社マイナビが運営する総合転職情報サイト「マイナビ転職」が、「2021年7月度正社員求人掲載数・応募数推移レポート」を発表しました。

新型コロナウイルスは雇用市場にも大きな影響を及ぼしていますが、回復傾向の兆しはあるのでしょうか？「IT業種」「事務職」に注目しながら、前年同月比・前月比を見ていきましょう。

求人掲載数は前年同月比「129.1%」と成長

2021年7月の掲載数は、前年同月比129.1%と成長していることが分かりました。一方で前月と比較すると94.6％と微減しています。また、応募数は前年同月比85.7%、前月比87.6％とこちらも微減となりました。

IT業種の掲載数は前年同月比「125.5％」と増加

業種別の掲載数では、業種大分類12業種のうち、11業種が前年同月と比べて増加。IT・通信・インターネットは125.5％まで伸びています。

また、応募数は業種大分類12業種のうち、ほとんどの業種が前年同月と比較すると減少。IT・通信・インターネットは77.5％となりました。

事務職の掲載数は前年同月比「138.5％」と上昇

職種別の掲載数では、職種大分類16職種のうち、14職種が前年同月と比べて増加しています。管理・事務は138.5％まで成長していることがわかりました。

また、応募数は職種大分類16職種のうち、増加したのは2職種のみでした。管理・事務は87.9％という結果になりました。

求人掲載数は全体的に回復傾向

この結果から、2020年度の雇用市場と比較すると、業種・職種別の掲載数は全体的に回復傾向にあることがわかりました。それに反して応募数は減少傾向にあります。
可能性としては、求職者は不安定な情勢の中で転職を控え、企業は新型コロナウイルスのワクチン接種が済んだあとの景気回復を見据えて、本格的な採用活動をしていると考えられます。