新型コロナウイルスの蔓延により、雇用環境は売り手市場から買い手市場へと一変しました。厚生労働省によると、解雇や雇い止めにあった方は累積113,932人にのぼります。安定しない状況が続き、不安な気持ちを抱えている方もいるのではないでしょうか。
株式会社ジェイックは、アルバイト・パートの方に対して「フリーターに関するアンケート」を実施。その結果から、フリーターの方が興味を持っている業種・職種、そして就職を考えている理由が明らかになってきました。
就職を希望する業界で最も多いのは「IT・通信」
「就職を希望する業界」を聞いたところ、「まだよくわからない」(63.9%)に次いで、「IT・通信」(26.1%)がランクインしました。コロナ禍でも業績を伸ばした企業が多く、採用市場も拡大しています。収益の安定性もうかがえることから、興味を持っている方が一定数いるようです。なお、3位は「メーカー」(20.9%)、4位は「広告・マスコミ・出版」(18.7%)でした。
就職を希望する職種の第一位は「事務職」
続いて「就職を希望する職種」を聞いたところ、1位に「事務職」(41.8%)がランクインしました(「まだわからない」も同率1位)。業務内容によっては専門的スキルがなくてもチャレンジできる職種のため、希望している方が多いのかもしれません。次いで、「営業職」(26.6%)、「システムエンジニアなど技術職」(24.1%)という結果になりました。
就職を考えている理由をご紹介
最後に、「なぜ就職を考えているのか」という自由回答を一部抜粋しつつご紹介します。
- 13年間音楽活動をしていましたが、新型コロナウィルスの影響によるライヴの自粛やアルバイトのシフト削減等により今までの生活が困難になったため。
- アルバイトではこの先の生活が厳しいと判断したため。
- コロナで時短や、休業が多くなり収入等安定しないため。
- しばらくはフリーターでいいと思っていたが、若いうちに就職した方がいいと思ったため。
- 安定した収入が欲しいため。自分を含めて、支えてくれた人を安心させたいため。
- 以前から就職を考えてはいたが、行動を起こさなかった。30歳になりこれ以上歳を重ねるとより状況が悪化するため。
- 一人暮らしをしたいのと、30代でアルバイトのままだとまずいと感じたため。
- 一度崩壊した人生設計を再構築したいから。
- 何か目標に向かって挑戦してみたい、将来に向けてしっかり稼ぎたい。
- 家族に介護が必要となり、アルバイトでは経済的に厳しいため。
- 去年、公務員試験に失敗してしまい内定がないまま大学を卒業してしまいました。同期が社会人として働いている中焦りを感じつつ、自立した生活をいち早く送りたいと思っていることから就職を考えています。
民間と政府が協力して支援していく必要がある
今回の結果を受けて、同社の常務取締役・近藤 浩充氏は、「新型コロナウイルス感染拡大により、特にアルバイト・パートといった非正規雇用の方が影響を受けている。新型コロナウイルス発生から1年が経つ2021年、社会はwithコロナの生活に移行しつつあり、労働市場も再度活性化してきた。アルバイト・パートの方たちの中には、コロナ禍での不安定な雇用状況を経験し、安定した就業を求めていながらも、現状の苦しい生活から、すぐに収入が得られるアルバイト・パート等に戻っている方もいるのではないか。人々が本当に望む働き方ができるよう、民間と政府が協力して支援していく必要があるだろう」と述べています。
今回の結果の詳細は、下記サイトからご確認いただけます。
https://change.jaic-college.jp/pr/2021_data_freeter/
株式会社ジェイックについて
社名:株式会社ジェイック
代表取締役:佐藤 剛志
設立:1991年3月
資本金:2億5517万円(2021年1月末現在)
本社所在地:東京都千代田区神田神保町1-101 神保町101ビル6F(東京本社・受付)
URL:https://www.jaic-g.com/