【会社員1000人に調査】週休3日制に賛成する人は5割程度。収入源を心配する人も

働き方の自由度が高まりつつある中、「選択的週休3日制」を導入する企業が増えてきました。プライベートが増えることで、家族との時間が増えたり、自己研鑽に励むことができそうですが、実際の会社員はどう思っているのでしょうか。

株式会社PLAN-Bが運営する、メディア「エラベル」が全国の10代~70代の男女1000人を対象に「週休3日制」についてアンケート調査を実施しました。皆さんの考えるメリット・デメリットについてのコメントもあるので、あわせてご紹介します。

週休3日制に賛成派は「51.8%」

週休3日制について最も多い回答は「賛成」51.8%でした。休みが増えることは喜ばしいことですが、「どちらかと言えば賛成」と回答した人が28.3%いることから、手放しで「賛成」とは言い切れないことが窺えます。

賛成派のコメント

  • 「週休3日なれば本業以外でスキルアップしたいので。そこに使いたいです」(男性 / 30代 / 賛成)
  • 「私の会社は月10日休みのため週休3日の週を作ることが可能でよく休んでいます。土日と水曜日に休みにすることで、休み明けの1日という頑張れる日と明日休みという希望のある1日しかなくなるため仕事のやる気がとても出て効率が上がります。グダグダと行うより気合を入れて効率的に行った方がミスも少なく仕事が充実し、休みも多いためプライベートも充実するのでとてもいいと思います」(女性 / 20代 / 賛成)
  • 「精神的にも肉体的にもしっかり休むことができる」(女性 / 30代 / 賛成)
  • 「体が休まることや病院、歯科、区役所など土日休みなところにも行けるし資格の勉強や副業をする時間ができる」(女性 / 40代 / 賛成)
  • 「土日混んでいるところでも、平日なら混雑避けられて行けそうだから」(男性 / 40代 / どちらかと言えば賛成)
  • 「家にいる時間が増えるので、子供と過ごす時間が増やせる。連休にできたら旅行にも行きやすくなる」(女性 / 40代 / どちらかと言えば反対)
  • 「体を十分に休めることができる。現在寝不足で働いているので、しっかり休んだ方が生産性も上がると考えられます」(女性 / 20代 / 賛成)
  • 「日曜夜の憂鬱感や、月曜朝の倦怠感が緩和される」(女性 / 30代 / 賛成)
  • 「1回の勤務時間が長くても、休みが多い方が嬉しいから」(女性 / 20代 / 賛成)
  • 「シンプルにプライベートの時間が増えるのがいいです」(男性 / 30代 / 賛成)

休みが増えることで時間に余裕が生まれ、「家族サービス」や「自身の体を休めることができる」といったメリットがあると考えている人が多いようです。

反対派の意見

  • 「休日が増える事で給与が下がることに加えて、休日が増える事で出かけることも多くなり出費が増えて経済的に負担が増える」(女性 / 50代 / 反対)
  • 「特にメーカーの場合、休まれると機械が止まり、生産に支障が出る」(男性 / 40代 / どちらかと言えば賛成)
  • 「増えた休日を趣味に使える人はごく一部の富裕層のみかと思います。ダブルワーク可能な人は、アルバイトや派遣の仕事をするのではないでしょうか」(女性 / 50代 / 反対)
  • 「シフト制で人手不足の職場なので、休みの人が増えるとますます人が足りなくて大変そう」(女性 / 30代 / どちらかと言えば賛成)
  • 「やる事があっても別の休みの日でいいかと思ってしまい結局だらだら過ごしてしまいそう」(女性 / 50代 / どちらかと言えば賛成)
  • 「働くリズムが取りにくくなる」(男性 / 40代 / 分からない・どちらとも言えない)
  • 「繁忙期であれば、残業時間の増加に繋がる。残業時間の低減を強いられるとサービス残業や仕事を持ち帰ることになる。また、ワークライフバランスをうまく管理出来ている人は有意義に過ごせるかもしれないが、自分の場合は週1の休みくらいが仕事とプライベートのバランスが丁度良いと考えており、休みが増えることで健康管理が難しくなったり、仕事へのコンディション調整が難しくなってしまう気がする」(男性 / 20代 / どちらかと言えば反対)
  • 「自分にしかできない仕事があるので、本当に休んで大丈夫なのか不安になる」(女性 / 40代 / どちらかと言えば反対)
  • 「仕事に対してのモチベーションは下がると思います」(女性 / 30代 / 賛成)
  • 「給料をカットしての週休3日では意味がない」(女性 / 50代 / どちらかと言えば賛成)

休みが増えることを現実的に考えて、「収入が減ってしまう」ことや、休みになって出かけたりすることで「支出が増える」こと、「仕事の負担が重くなる」ことなどがデメリットとして考えられているようです。

実際に週休3日制で働いている人の声

  • 「メリットはこどもとの時間が増える点です。デメリットは収入が減り家計が苦しくなる点です」(女性 / 40代 / 賛成)
  • 「メリットは1人だけの時間を確保できる。平日にしかできない用事を平日に済ませられる。デメリットはどうしても収入が低くなってしまう」(女性 / 30代 / 賛成)
  • 「メリットは体が楽になった事。デメリットは収入減」(男性 / 50代 / どちらかと言えば反対)
  • 「メリット:土曜・日曜の定休では用事ができない役所関係の事が可能になる。デメリット:自身に任された業務を期間内に完成できないことが起こる可能性が生まれる。また収入も減少することが考えられる」(男性 / 60代 / 賛成)
  • 「メリットは休みが多いので体が楽、予定が立てやすい、市役所とか土日祝休みところにも行きやすい。デメリットとして給与が低い、1日の労働時間が長い」(女性 / 20代 / 賛成)

実際に現在週休3日制で働いている人では、「体が休まる」「平日に用事を済ませられる」「家族との時間が持てる」といったメリットがあげられていましたが、デメリットは全員が「収入が減る」とコメントしていました。

週休3日制には解決しなければいけない問題が山積み

今回の結果から、「週休3日制」にはさまざまな意見があるようです。日本人は世界的に見ても勤勉で、有休消化率も悪く、プライベートと仕事を切り離すことが苦手な人種と言われています。

同社はこの結果を受けて「週休3日制が完全に義務化されたとしても、仕事を持ち帰り家でコツコツと行う人が出てくることは容易に想像ができ、週休3日制を導入する前に、解決しなければいけない問題が山積みであることは明確」と位置付けています。また、「雇用する側の企業の配慮ももちろん、社会全体がもう少し心にゆとりのできる働き方を行うことが週休3日制を義務化するための第一歩なのではないか」と問題定義をしています。

詳細のデータに興味のある方は、メディア「エラベル」に掲載されている記事をご覧ください。

週休3日制に反対?賛成?会社員1000人に聞いてみた!「賛成」は51.8%という結果に
https://elabel.plan-b.co.jp/job-change/7208/

株式会社PLAN-B

代表取締役:⿃居本 真徳
従業員数 :149名
事業内容:デジタルマーケティング事業、メディア事業
URL:https://www.plan-b.co.jp/

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