オフィス事務職への転職、約半数が「異業種×異職種」から|リクルート調査

「転職は同じ業種の方が成功しやすいのかな?」「違う職種に挑戦してみたいけど、難しそう」など、転職でお悩みの方は多いと思います。実際に転職に成功している人たちの「業種×職種」は前職と変化があったのでしょうか?

株式会社リクルートが転職支援サービス「リクルートエージェント」の転職決定者(2009年度~2020年度)の分析をしたところ、直近10年間で中途採用市場の構造変化が起きていたことが明らかになりました。転職をお考えの方は参考にしてみてください。

「異業種×異職種」の転職が増加。2020年度は36%以上!

中途採用市場は「異業種×異職種」への転職が年々増加していることがわかりました。2009年度は24.2%でしたが、2020年度は36.1%へ増えています。一方で、「同業種×同職種」の割合は徐々に減少しており、2009年度は27.9%でしたが、2020年度は19.6%となっています。

オフィス事務への転職は約半数が「異業種×異職種」から

続いて経験職種別にみると、「接客・販売・店長・コールセンター」が特に高く(65.4%)、続いて「マーケティング(49.7%)」、「オフィスワーク事務職(46.8%)」、「経営企画・事業企画・業務企画(43.4%)」のそれぞれ約半数近くが「異業種×異職種」への転職であることがわかりました。

20代は「異業種×異職種」、30・40代以上は「異業種×同職種」が最大

さらに年代別にみてみると、「異業種×異職種」の転職は20~24歳が一番多く(52.0%)、年代が上がるにつれて減少していることがわかります。しかし、「異業種×異職種」の転職パターンの増加は30代以上でも起きており、今後20代と同様に一般的な転職パターンとなる可能性があります。

中途採用市場に構造的な変化が起きている

今回の結果を受けて、株式会社リクルートのHR統括編集長 藤井 薫氏は以下3点に注目したいと述べています。

  1. 今や中途採用市場は、「異業種×異職種」への転職が主流のパターンになっている
  2. 業種や職種を越えた越境転職は、20代が牽引かつ、30代以上にも波及しつつある
  3. 接客系・企画系で「異業種×異職種」転職が顕著。全ての経験職種で業種越境の動き

また藤井氏は、この変化の背景には「すべての産業・企業がビジネスの在り方を変革するIX、CXの動き」「働く個人の意識の変化」の2つが影響していると分析しています。

これからの転職の鍵は「ポータブルスキル」

今や「同業種×同職種」の転職は、市場全体のわずか2割となっています。業種・職種が変わっても活かせる「ポータブルスキル」を磨くことが、これからの転職の鍵となるかもしれません。

▼詳細はこちらのPDFをご覧ください
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20210805_hr_02.pdf

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