上司の点数は「54.2点」、上司きっかけで転職決意など。働く女性の本音が明らかに

働く人に仕事の悩みを聞くと、仕事の量や質と並んで上位にランクインするのが「人間関係」です。その中でも多いのは、あなたを評価し、人事権を持つ上司との関係性。指導力が低い、指示が曖昧、意見をすぐ変えるなど、苦い経験した方もいるのではないでしょうか。

世の働く女性たちは、「自分の上司」をどう思っているのでしょうか。
株式会社キャリアデザインセンターが運営する、女性の転職に特化した転職サイト「女の転職type」が、女性818名を対象に「自身の上司」についてアンケートを実施。このアンケートでは、上司の点数・尊敬できる点・不満な点、さらには上司きっかけで転職をしたことがあるか、などを聞いています。共感するエピソードもあるかもしれませんよ。

上司の点数は「54.2点」。約6割が満足していない結果に

70点を合格点に設定し、今の上司に点数をつけてもらった結果「平均54.2点」に。69点以下が61.9％を占めており、約6割が上司に満足していないということがわかりました。

尊敬できる点は「仕事の知識・スキルが豊富」

続いて、尊敬できる点を複数回答してもらいました。1位は「仕事の知識・スキルが豊富」、2位は「部下の意見や考えに耳を傾けてくれる」となりました。しかし、4人に1人が「尊敬できるところがない」と厳しい回答しています。

尊敬できる点のフリーコメント

上席の立場でしかできない仕事をしてくれる。（30代／サービス・販売系／大阪）
女性の上司なので生理の悩みに関しても理解が深い。（20代／営業系／大阪）
家族がいる男性上司なので、女性の身体のことや体調面を理解してくれている。（30代／事務・経理・人事系／東京）
顔が広い。（30代／エンジニア系／京都）

不満な点は「部下の育成力・指導力が低い」

逆に、上司の不満な点を複数回答してもらった結果、「部下の育成力・指導力が低い」が第1位に。尊敬できる点でも「部下の育成力・指導力が高い」は下位だったことから、部下の育成力・指導力は上司の評価を左右する大きな要因になっていると考えられます。

不満な点の2位は「仕事の指示・ゴール設定が曖昧」、3位は「いざという時に守ってくれない」と続いていますが、中には「不満はない」という回答も一定数ありました。

不満な点のフリーコメント

機嫌が悪い時は営業成績が良くても悪くても怒られる。（30代／サービス・販売系／千葉）
話を最後まで聞かず自分の考えを押し付けてくる。（50代／サービス・販売系／東京）
さらに上の上司の前だと言うことが変わる。（30代／事務・経理・人事系／東京）
男性なので男性ばかり贔屓をする。（30代／営業系／山口）

上司きっかけで転職を検討した人は約8割、実際にした人は約4割

上司がきっかけで「実際に転職したことがある」人は39.7％と、約4割の人が実際に転職していることがわかりました。また、転職を考えたり行動したりする動機が上司だった経験がある人は約8割にものぼることが明らかになりました。

上司とうまく付き合うためには「こまめな報連相」

上司とうまく付き合うために、心がけていることを聞いたところ、「報告・連絡・相談をまめにする」が1位、「適度な距離感を保つ」が2位となりました。まめな報連相でコミュニケーションは取りつつも、ある程度の距離を取ることを意識している人が多いようです。

上司との関係性は割り切って「仕事」と向き合おう

上司とうまくいかない場合、コミュニケーションを避ける→報連相をしない→上司に怒られる→さらにギクシャクしてコミュニケーションを避ける……と悪循環を生むことがあります。上司との関係性に悩み、仕事のクオリティ・評価が下がるのは非常にもったいないことです。転職に踏み出す前に一度、上司との関係性を割り切り、「仕事」にのみ向き合ってみるのはいかがでしょうか。

そのほか、上司と本音で話せている割合などの回答も寄せられています。詳細な結果を見たい方はこちらからご覧ください。
https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-33/