「新卒入社して3ヵ月で転職って早いのかな?」
「3ヵ月で転職したら第二新卒になるの?」
このような疑問をお持ちではないでしょうか。
この記事では、「世間の一般的な転職理由」「早期退職後はどのように転職活動をすればよいか」などをメインに詳しく解説していきます。
新卒で時間があまり経っていない状態だと、不安も多いかと思います。
この記事を通して、不安を払拭し、将来に対する気持ちを少しでも軽やかにしておきましょう。
新卒が1年以内に退職する割合は約20%
「3ヵ月で退職する人なんているのかな…」と思う人もいるかもしれません。
実は、大卒で離職する人は全体の約30%、その中でも1年以内に離職する人が約20%であるということが厚生労働省の調べにより分かっています。(参考:厚生労働省『学歴別就職後3年以内離職率の推移』https://www.mhlw.go.jp/content/11650000/000556419.pdf)
働き方改革が叫ばれていますが、新卒の退職率はそう簡単に減少するものではないようですね…。
また、新卒の入社後には「第二新卒」という新たなブランドを持って転職活動をすることができます。
第二新卒は、3ヵ月で退職した人も該当しますので、転職理由が公私共に納得のできるものであれば、安心して転職活動に進むことができるでしょう。
それでは、客観的に納得のできる退職理由とはどのようなものなのでしょうか。新卒が「辞めたい」と想いがちな理由についてみていきましょう。
就職して3ヵ月で辞めたいと思いがちな3つの理由
以下にて、新卒の退職理由として多いものを3つ紹介していきます。
世間的に多い退職理由がどのようなものか知っておけば、転職活動も有意義に進められます。頭の片隅に置いておきましょう。
思っていた仕事と違った
「思っていた仕事と違った」というのが世間的に最も多い理由であることが、PRTIMESの調査により分かっています。下記の第二新卒を対象に行ったアンケート結果をご覧ください。
1位 仕事が自分に合わなかった(16.7%)
2位 労働時間が長かった(13.8%)
3位 社風が合わなかった(13.4%)
1位の「仕事が自分に合わなかった」、2位の「社風が合わなかった」というような理由は、自分の想定していた仕事内容や職場環境と違っていたことを裏付けています。
企業側としては、新卒欲しさから職場環境や具体的な仕事内容を説明しないこともあります。
しかし、全て企業側に責任があるわけでもありません。
「実際、何時くらいまで残業しているんですか?」「普段の具体的にどのような仕事をしているんですか?」など、一歩踏み込んだ質問を怠った側にも責任があるといえるでしょう。
いずれにしても、想定していた仕事内容や職場環境が思っていたものと違ったというのは、往々にしてあることのようです。
就職してブラック企業だと知った
「うちの会社はブラック企業です」なんていう会社は当然ありません。
ブラック企業であっても働いている社員がキラキラしているように見えるかもしれませんし、先入観からホワイト企業だと思い込んでしまうこともあるでしょう。
特に、広告業界や不動産業界はキラキラした印象を持ちがちですが、需要の大きさから絶えず忙しい環境になりやすいです。
同時に就職した友達に相談することで、自分の会社がブラック企業であることを知ったという人もいるのではないでしょうか。
第二新卒になった際は、自分自身の勝手なイメージやフィルターを通して会社を選ぶのではなく、客観的な視点で転職活動を行っていきたいものです。
会社の経営形態に不満を持った
会社の経営形態は、実際に働かなければ見えてこない部分もあります。会社の資金や事業内容、職員数などだけでは判断することができないからです。
新卒として入社し、働くなかで「この会社、大丈夫なのかな?」ということもあるでしょう。
たとえば下記のようなことが考えられます。
– 世間でペーパレス化が進んでいるのにも関わらず紙媒体が異常に多い
– 数年以上働いている上司の給料が新卒とさほど変わらない
– 残業代が支払われないにも関わらず残業が横行している
– この先の時代に合った事業形態ではない
などのようなことが考えられます。
経営形態の不満に関しては、35歳以上のミドル層でも多い転職理由の1つであることがPRTIMESの調査により分かっています。(参考:『ミドルの転職理由、第1位は「会社の将来に不安がある」』https://corp.en-japan.com/newsrelease/2019/16613.html)
第二新卒の転職で注意するべき3つのポイント
新卒を3ヵ月で退職すると、第二新卒として転職活動をしていくことになります。
それでは、第二新卒はどのような視点や考え方を持ち、転職活動をするとよいのでしょうか。
以下にて、詳しく説明していきます。
第二新卒であることを隠さない
「3ヵ月で退職したことなんて面接で話せない」と考える人もいるかもしれません。
しかし、過去の経歴を隠すことはおすすめできません。
後になってバレれてしまう可能性が高いうえに、隠すメリットがないためです。
隠すメリットがないというのは、第二新卒は新卒と同じように”ブランド”として扱われるからです。
3ヵ月というと、研修期間を終え、少しの実務経験があるものであると企業は判断します。つまり、社会人であるための最低限の知識やノウハウを持っている人材として扱われるのです。
以上のことから、隠さず自信をもって転職活動にのぞむとよいといえます。
面接での受け答えに要注意!ポジティブに話そう
「3ヵ月で転職してしまった」というネガティブな気持ちを持っていては、面接の際にもマイナスな発言が多くなってしまいます。
面接の際は、ポジティブな印象を与えることを意識し、ハキハキと自信に満ちた表情で受け答えしましょう。
たとえば、「どうして3ヵ月で辞めちゃったの?」という質問があったとしましょう。
あなたであれば、どのように答えるでしょうか。少し、考えてみてください。
正解の模範となるのは、下記のような解答です。
「職場環境が自分と合わず、就業時間も定時を大きく上回ることがあったためです。私のリサーチが足りていなかったことも原因であると考えているため、第二新卒となった今は企業と会社に対してしっかりと向き合い、自分に合った企業を探していきます。」
ポイントは下記の3点です。
- しっかりと言い切る(曖昧な言葉遣いは自信が無さそうに見える)
-
退職の理由を会社だけの責任にしない
-
ポジティブに伝える
これだけを守れば、会社に与える印象もかなり良いものになります。ほぼ必ずされる質問なので、事前にしっかりと考えておきましょう。
転職エージェントに相談しよう
初めての転職だと、分からないことも多く、不安もたくさんあると思います。
転職エージェントは無料で相談できるうえに、転職のプロフェッショナルであるためあなたを全面的にサポートしてくれます。
在職中の相談もOKなので、分からないことが多い人、転職に関して不安のある人は相談だけでもしてみてはいかがでしょうか。
ただし、転職エージェントに全てを任すというのはリスクが大きい行為なのでおすすめはしません。
エージェントも仕事であるため、転職先の紹介に必死です。ですので、全てあなたにとって良い話であるという保証もありません。
あくまでも客観的な意見であることを前提として、自分の意見・考え方を軸にして考え
ていきましょう。
まとめ
この記事では、新卒が仕事を辞めたいと思うようになった理由や、第二新卒の転職活動の方法について紹介してきました。
1年未満で仕事を辞める新卒社会人は多く、3ヵ月で離職するという人も珍しくはありません。会社に合わないと考えるのであれば、早々に転職活動を行った方がよいという場合もあります。
どうしても不安があり、効率的に転職活動をすすめたいという人は、ぜひ転職エージェントを利用してみてください。
「自分にどのような仕事が向いているか」「すぐに面接を受けられる会社はあるか」など、転職活動を行ううえで必要不可欠な情報を、客観的な視点で教えてくれます。確実で精度の高い転職活動を行いたい人は、積極的に利用しましょう。