「転職活動での面接マナーを知りたい!」
「面接が久しぶりすぎてマナーを覚えていない・・・」
上記のような不安や疑問をお持ちではないでしょうか。
この記事では、転職活動における面接のマナーを網羅し、包括的にまとめています。
記事を読んでいただければ、面接に対する不安も必ずなくなります。
難しいことは何もありませんので、どうぞ肩の力を抜いて読み進めてください。
転職活動における面接マナー|服装編
社会人たるもの、身なりは非常に重要視されます。
特に面接時の第一印象を決める服装のマナーは、一番大切であるといっても過言ではありません。
それでは服装に関して、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。
以下にてみてきましょう。
自分に合ったサイズ感のスーツを着用する
スーツは、自分の体に合ったサイズ感のものを着用しましょう。
どんなに高級なブランドのスーツでも、袖が長い、身幅がだぶついているなど、体に合っていないものはだらしなく、ルーズな印象を与えてしまうからです。
逆に、サイズが合わない細身のスーツでも苦しそうにみえるため、見栄えがよくありません。サイズ感を大切にし、自分の体に合ったものを選びましょう。
自分でサイズ感がよく分からないという人は、専門店で店員さんに着付けをしてもらうとよいです。
面接前に清潔感リストチェックをする
清潔感のない服装では、「だらしない」「自制心が弱そう」など、相手に悪い印象を与えてしまいます。自分が着用するスーツが清潔であるかどうか、下記のチェックリストを利用し、確認してみましょう。
- スーツにシワがないか
- 身に付けるもの全てに汚れがないか
- カビやタバコの臭いがしないか
- 襟の部分が汚れていないか
上記は最低限の身だしなみになります。必ず当てはまることのないようにしましょう。
面接の予定が決まったら、まずはスーツを確認し、汚れやシワが目立つようならクリーニングにだすとよいです。必要であればワイシャツにもアイロンをかけましょう。
夏場でもスーツの着用がマナー
暑い夏場、できることならシャツだけで面接を受けたいところだと思います。しかし、基本的に夏場でもスーツの着用がマナーです。
とはいえ、最近では夏のあまりの暑さから、クールビズを推進する会社が増え、ジャケットはもちろん、ネクタイを外しても大丈夫という会社もあります。
事前のメッセージのやりとりで「ジャケットは着用しなくて良いです」「半袖のシャツでも大丈夫です」と服装に関するメッセージがありましたら、お言葉にあまえましょう。
また、サマースーツ、接触冷感インナーなどを上手に使うという手もります。
最近のサマースーツは生地の質や機能性がアップしており、接触冷感インナーのような体感気温を和らげてくれる衣料品も開発されています。こうしたアイテムを利用することで、夏の転職活動もクールに決められるはずです。
転職活動における面接マナー|カバン編
カバンは、てきとうに選んでいしまいがちです。実際、細かくマナーが決まっているわけではないのですが、その分、他の人と差別化しやすいポイントでもあります。
つまり、カバンの選び方、使い方次第でワンランク上の社会人にみせることができるということです。以下を参考にしてみてください。
カバンの色は靴に合わせる
カバンの色は、靴と同じ色が一番よいとされています。ですが、カバンが黒で、靴が茶色という組み合わせがダメだというわけではありません。あくまで、カバンと靴を同色にした方が見栄えが良く、スタイリッシュに見えるということです。
基本的にカバンの色は、黒色、茶色、紺色であれば問題はないでしょう。高級ブランでもNGではないですが、奇抜で派手なデザインは控えたほうがよいです。
カバンのサイズについては、書類や資料がはいるものであればOK。ただし、職務経歴や履歴書がA4サイズなので、それらの資料が入るバックが望ましいです。
中身が見えてなければチャック式でも金具でもOK
カバンには、チャックタイプ、金具で止めるタイプなどがありますが、基本的にどちらでも大丈夫です。ただし、ちゃんと閉まり、中のモノが見えないようにしましょう。
カバンの素材に関しましては、革素材でも、ナイロン素材でもかまいません。着目すべきポイントはデザインです。カジュアルになり過ぎず、会社で使用していることがイメージできるデザインのものを選ぶようにしましょう。
カバンを置くタイミングは一礼したあと
カバンを置くタイミングは、一礼して着席したときです。
流れとしては、面接会場に案内され、イスの前で名乗った後、面接官から「どうぞおかけください」と言われます。その直後にゆっくりと一礼し、カバンをイスの横に起きましょう。
転職活動における面接マナー|受付編
受付での対応が就活以来だという人は少し緊張するかもしませんが、落ち着いて、誠意のある態度でのぞめば大きなミスにはなりません。
具体的な流れと、やってはいけないことを以下で確認しておきましょう。
5分前に到着!早すぎるのはNG
応募した企業には、5分前の到着がベストです。冬であれば入り口でコートを脱ぎ、携帯電話はサイレントモード、心配な方は電源をOFFにしておきましょう。この時点ですこし余裕があれば、身だしなみの最終チェックをしておくとよいです。
また、早すぎる到着もマナー違反となります。
応募先の面接官が忙しいと急かしてしまうことになるため、配慮のできない人だと思われてしまう可能性があるからです。
早めに着くのはよいですが、約束の時間の5分前までロビーや玄関先などで時間を潰し、受付に申し出るようにしましょう。
もちろん、遅刻は絶対にやってはいけません。あまり行かない場所に会社があり、土地勘が分からない場合は早めに家をでるというのが常識です。
やむを得ず遅刻してしまう場合は、できるだけ早めに連絡をいれましょう。
たとえば、電車の遅延が発生した際は途中の駅でいったん降りて連絡をいれると安心できます。何分ほど送れるかを予測し、なるべく具体的に伝えると面接官を待たせる時間も少なくなります。
受付への対応から面接は始まっている
応募先の会社に着いたら、まずは受付で訪問の趣旨を伝えましょう。自信がないという人は下記を参考にしてみてください。
例:「お世話になっております。○○と申します。14時から人事部の○○さんとのお時間をいただいております。」
受付の対応からすでに面接が始まっている、と思っておくとよいです。振るまい方にも気を付けましょう。
控室に案内された場合は、着席して呼ばれるのを待ちます。
企業によっては、面接室や面接官の準備が終わるまで、一時的に控室や応接スペースに通されるケースがあります。あくまで一時的なので、ジャケットを脱いだり、カバンを置くなどしてくつろがないようにしましょう。
先客がいる場合もあるので、その際は迷惑をかけないよう、静かに席につき順番を待ちます。
転職活動における面接マナー|入室時編
いよいよ面接開始です。まずは入室する際のマナーから確認していきます。
ドアを軽く3回ノックして「どうぞ」を聞いたら入室
面接によって、採用担当者がすでに待っているケースと、後から入室するケースがあります。前者の場合はドアを軽く3回ノックし、「どうぞ」の声を確認して入室するようにしましょう。
面接室から応答がない場合は再度ノックし、それでも応答がなければ「失礼いたします」と一言いってゆっくりドアを開けます。
ちなみにノックの回数は2回でもよいですが、面接官によっては「ノック2回はトイレの際に使用する回数だ」という人もいます。最近ではそこまで気にしない人が多いですが、ひと昔前だと気にする人もいますので、3回にしておいた方が無難です。
入室したらドアの方を向いて、静かに閉めます。後ろ手で閉めるのはマナー違反となりますので注意しましょう。
入室後、イスの方へ向かって歩く様子や表情を見ている面接官は非常に多いです。ドアを閉めた後は面接官の方一度みて、笑顔で軽く会釈すると良い印象を与えられます。
また、面接室に面接官がおらず、あなた一人で待つ場合は下座の席で待ちましょう。
席次マナーの基本としては、出入り口から一番奥の席が上座になります。つまり下座は出入り口側の席の横です。
ただし、案内係の人が席を指定したり、着席を誘導された場合はそれに従います。案内を受ける場合は基本的に上座の方へ案内されますので、柔軟に対応しましょう。
まずは挨拶をして軽く一礼する
面接官と向かい合ったら、まずは最初の挨拶と一礼をします。
正面を向いて「本日はよろしくお願いいたします」と笑顔で挨拶するとよいです。もちろん、あなたが着席している場合は一旦立ち上り、目を見て挨拶します。
転職活動における面接マナー|面接スタ―ト編
以下では、面接官と向かい合い、一礼を終えたところからの所作・マナーについて解説していきます。
カバンの置く位置は利き手の下
カバンを置く位置は利き手の下で大丈夫です。カバンを置く位置は特に決められていないため、職務経歴書や履歴書などの書類をすぐに取り出せる利き手の下がベストであるといえます。
また転職活動では、面接中にノートや手帳といった筆記用具類を扱うことも多いため、スムーズに出し入れできるようにしておくとよいです。
名刺は受け取る時は名乗って受け取る
採用担当者が名刺をだす素振りを見せたら、おもむろに近づき、名前を名乗って両手で丁寧に受け取りましょう。このとき、名刺を渡されたからといって、在籍している、もしくは在籍していた企業の名刺を渡す必要はありません。
「どうぞ」という声をかけてもらったら椅子に座り、名刺は向かって左に置いておきましょう。机がない場合は名刺入れにそっとしまいます。
スッと伸びる自然な姿勢で座る
面接中の姿勢は、自然なかたちで背筋を伸ばし、両ひざの上に軽くにぎった手を乗せるような姿勢が望ましいです。
面接中もそうですが、身ぶり手ぶりがあまり大げさにならない程度に。ビジネスシーンにあったスマートな言動を意識しましょう。
転職活動における面接マナー|自己紹介編
自己紹介は、面接官とのファーストインプレッションになります。
固くなりすぎず、以下で紹介する要点をおさえ、自信をもってやりぬきましょう。
氏名を名乗り職務経歴を1分程度で話す
手練れの面接官は、応募者の第一印象から、「コミュニケーション能力」「前職での経験」「自社に合いそうな人物であるか」を見極めていきます。
そのため、初対面での自己紹介は非常に重要であることに留意しておきましょう。
表情から語調に至るまで、動作一つひとつに神経を巡らせるイメージです。ただし、あまり飾り過ぎるのもよくありません。それもまた、面接官に見抜かれてしまうからです。
自己紹介では、まず最初に氏名を名乗ります。その後、応募した企業先で生かせるあなたの職務経験を簡潔に述べていきます。ポイントは要点を押さえて、30秒から1分程度にまとめることです。
自己紹介の良いお手本
自己紹介は30秒から1分程度にまとめることを勧めましたが、特に決まり事があるわけではありません。ですが、長すぎると緊張から支離滅裂になる可能性がありますし、自己紹介で完結させてしまっては面接の意味がありません。それらのことに配慮し、30秒から1分程度にまとめるのがよいものであるとしました。
それでは、どのような自己紹介が望ましいのでしょうか。下記の良い例をご覧ください。
●良い例
「山田花子と申します。前職では、ネットサービスの購買部門に所属し、営業職をメインとして活動しながら、キャンペーンの企画やマーケティングにも携わってまいりました。私がリーダーを務めた企画では、前年比125%の購入数を獲得しました。
企画に携わった際、自社のマーケティングにやりがいを感じたため、これからは幅広い業種のマーケティングに挑戦していきたいと考え、多様な企業をクライアントとして持つ御社に応募させていただきました。本日はどうぞよろしくお願いいたします」。
上記の文を読み上げるのにかかる時間はおよそ30秒です。1分となると、倍ほどのボリュームになるため、喋ることに自信のある人でないと支離滅裂になるリスクがあります。
自己紹介のポイントは下記の通りです。
- 具体的に述べる(数字、期間などをいれる)
- 面接官が何を聞きたいかを想像し要点をおさえる
上記の2点のみで大丈夫です。
「噛んでしまいそう」「頭が真っ白になりそう」という人は練習するか、より簡潔な自己紹介を考えておきましょう。
転職活動における面接マナー|退室時編
以下では、面接を終え、退室する際のマナーについてみていきます。
受け取ったものを丁寧にしまって立ち上がる
面接が終わったら、まずは書類や名刺などをカバンにしまいます。面接官からもらった名刺や企業パンフレットといった書類は丁寧に扱いましょう。
あまり焦らず、とにかく丁寧にしまうようにしてください。
雑に扱っているところを見られると、「この人は仕事が雑なのかな」という印象与えてしまいかねません。
書類をしまったらバックを持ち、立ち上がります。書類をしまうのに手間取ってしまい、面接官を待たせてしまったら「お待たせしました」とひと声かけるとよいです。
一礼して静かにドアを閉める
全てが終わり、立ち上がったあとでも気を抜いてはいけません。
まずは椅子の横に立ち「ありがとうございました」と面接してもらったことにお礼し、ドアの前でさらに一礼します。
ドアは「ガチャン!」とならないよう、静かに閉めましょう。
見送ってもらう場合は最後まで気を抜かない
面接が終わった後、出口やエレベーターホールまで面接官と案内係が見送ってくれるケースがあります。おそらく他愛もない話が生まれるかと思いますので、コミュニケーション力の見せどころです。
エレベーターの前まで見送られた場合は、エレベーターに乗り込み「こちらで失礼いたします」と一礼をして頭を下げます。ドアが閉まるまで頭を下げておくとより丁寧な印象を与えられることができます。
エレベーターから降りた後でも気を抜いてはいけません。ロビーの中で応募した会社の社員と、はち合わす可能性があるからです。家に着くまでが面接です。
まとめ
この記事では、転職活動での面接マナーについて紹介してきました。
就活のときの面接と、転職活動の面接での大きな違いは、あなた自身が持っているもの。つまり、自分自身のキャリアがあるかないかです。
その他に大きく違うものはありません。あなたが一度くぐり抜けた道です。
キャリアを積んだ分、自信を持ち堂々と挑みましょう。
あなたの面接での成功を心より願っております。