職場環境を大きく左右すると言っても過言ではないほど大切なのが、職場の人間関係です。人それぞれ性格や価値観、考え方が違うのは当たり前のこと。誰でも自分とは合わない人や嫌な人がいるのは仕方がありません。もちろん、社会人同士なのである程度は相手に合わせたり我慢したりすることもできますが、それでストレスを溜めてしまうのは避けたいところですよね。
そこで今回は、嫌な人や苦手な人とうまく付き合うヒントをご紹介します。考え方や対処法を実践して、職場でのストレスを減らしましょう。
無理に良好な関係を築く必要はない
仕事をする上で、すべての人と良好な関係を築くことができたらそれに越したことはありませんが、現実はなかなか難しいものです。仕事に影響を与えない程度に距離感を保った関係で接することがポイントとなります。具体的な方法をご紹介していきますね。
明るく挨拶をする
どんなに嫌な相手だったとしても、挨拶だけはきちんと行いましょう。初歩的な事ですが、挨拶をきちんとするかしないかで相手や周囲に与える印象が変わります。
無愛想な態度を取ってしまうと、こちらが苦手意識を持っていることが相手に伝わり更なる関係悪化を招くことに繋がりかねません。無理して笑顔を作ったり、挨拶以上の事を話したりする必要はありませんので、できるだけ明るい声のトーンで「おはようございます」「お疲れ様です」など言うように心がけてください。
仕事以外の話はしない
意外と多いのが、「無意識に苦手な相手に好かれよう」とする行動です。例えばエレベーターで二人きりになってしまい、空気を読んで話題を振ってしまうなんてことはありませんか?その場で確認しておきたい仕事の話などがあれば別ですが、それ以外で無理に話す必要はないのです。
相手から話かけられた場合は、相づちを打つ程度に切り上げてそれ以上話を広げたり、自分のプライベートな話をしたりしないようにしましょう。相手を無視するのではなく、挨拶や相づち程度の対応をとって距離を保つことがポイントです。
周りに信頼してもらえる人になる
次に味方を増やすことを実践しましょう。それはあなた自身が周りの人に信頼してもらえるような仕事をすることです。特別なことや難しいことを行うのではなくて「報告・連絡・相談」などまずは基本をきちんと行い、普段の仕事をこなして周りからの信頼を得ましょう。
真面目に仕事をしていれば、そういった姿を上司や同僚は見てくれていますし、いざという時に相談に乗ってもらえますし味方を増やすことに繋がっていきます。
ハラスメントは相談機関に連絡する
明らかにパワハラやセクハラなどのハラスメントを受けていると感じ悩んでいる場合は、信頼できる上司や同僚、または会社のハラスメント対策室などに相談をしてください。
会社にそういった相談窓口がない、対応してくれない場合は第三者機関に相談することもできます。厚生労働省では匿名で相談できる『ハラスメント悩み相談室(https://harasu-soudan.mhlw.go.jp/)』を開設していますので、ひとりで悩まずに相談してみてください。
プライベートを充実させる
プライベートを充実させることによって仕事のことを忘れる時間を作るのも心のバランスを保つことに有効です。
「あの人と一緒に働きたくないな」という思いを抱えていると、通勤途中や退勤後もそのことを考えてしまって憂うつな気分になってしまうものです。趣味を増やす、家族や友人、恋人との時間をたくさんとるなどして、仕事以外のことを考える時間を増やしてみましょう。
「帰宅したら録画したドラマを見よう」、「コンビニの新しいスイーツを買って帰ろう」、「お気に入りの入浴剤でお風呂に入ろう」というような小さな楽しみをコツコツ重ねたり、仕事帰りジムに寄って体を動かしたりというのもおすすめですよ。
やってはいけないNG行動
ここまでは、嫌な人と接するときのポイントや自分自身ができる対策をお伝えしましたが、ここからはやってはいけないNG行動をご紹介します。
社内で愚痴をこぼす
社内は「壁に耳あり障子に目あり」と意識しておきましょう。誰が話を聞いているか分かりません。本意ではない噂が広がってしまうことになりかねません。同様に、信頼できる同僚と会社の近くでランチする時なども気を付けましょう。
せっかく真面目に仕事をしていても、陰口や愚痴を言っていると周囲の信頼を失ってしまいます。社内では発言に気を付けて、信頼できる友人や家族にプライベートな時間に話を聞いてもらうなどしてストレスを溜めないようにしましょう。
SNSへの具体的な投稿
匿名で利用できるSNSは、普段の生活のちょっとしたつぶやきを投稿したり、同じ趣味、あるいは悩みを持つ人と情報を共有しあったりできるとても便利なツールです。利用されている方も多いと思います。
しかし、相手が分かってしまうような具体的な投稿は絶対に避けてください。実際にあったケースですが、会社の同僚を妬み匿名で誹謗中傷の書込みをしていた方が、相手に発信者情報開示請求(誹謗中傷を行った発信者を特定するための情報開示を求めること)され数十万円の示談金を支払ったという事例があります。
匿名だからとバレないと思いなんでも書込みをしていいわけではありません。マナーを守って利用しましょう。
転職するのも手
いろんな手を尽くしたけれども、どうしても改善しないということもあります。そんなときは転職を考えるのもアリです。しかし、今の会社で人間関係に悩んで疲れているのに転職活動にまで精をだす気力がないという方も多いのではないでしょうか。そんな時こそおすすめしたいのが、転職エージェントです。
転職のプロであるキャリアアシスタントは現場を熟知しており、あなたの性格に合った職場を紹介してくれます。人間関係をクリアにして新しい環境でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。ぜひご相談ください!
まとめ
今回は職場のトラブルでありがちな人間関係について、うまく付き合っていくためのコツをお伝えしてきました。
苦手な人や嫌な人と不必要なトラブルを生まないためには、社会人としてもマナーを持って適度な距離感で接することが大事です。また、仕事だけにとらわれずに、プライベートな時間を充実させてワークライフバランスを保ちましょう。
どうしても改善しない、悩みが大きくてストレスが溜まってしまう場合は転職をするのも手です。一人で悩まずにキャリアアシスタントに相談してみてください。