・オフィスワークとデスクワークって何が違うの?
・どんなスキルが必要なのだろう
事務職は座り仕事のため、接客業での立ち仕事が辛いという人からも人気の職業となります。
また、専門職に比べて未経験者向けの求人もあるので、経験がなくてもチャレンジしやすい職業です。
そのため男女ともに人気が高く、1つの求人に多数の募集となることが予想されます。
そこで今回は資格や経験がない事務未経験者がどうすれば内定をもらえるのか、以下の内容を紹介します。
・事務職の有効求人倍率は0.25倍|けっして求人数は多くない
・なぜ人気なの?事務職を希望する人が多い理由
・事務職で求められるスキルとは?
・人気の高い事務職|転職成功のカギとは?
事務職内定までの道のりを、一緒に考えていきましょう!
オフィスワークとデスクワークの違いとは
求人票でよく見かけるオフィスワークとデスクワークという言葉。
改めて聞かれると、正しく答えられない人もいるでしょう。
オフィスワークとデスクワークは似ているようで意味が異なります。
就職活動をはじめる前に、言葉の意味を知っておくことが大切です。
オフィスワークとは?
オフィスワークとは、企業における「事務的な仕事全般のこと」を指します。
事務職と一口でいっても、専門的な知識が必要な仕事、あるいは経験者のみが応募できる仕事など、種類はさまざまです。
業界によっては、資格が必須条件となる場合もあります。
では実際に、オフィスワークの種類を見ていきましょう。
オフィスワークの種類
・来客対応
・メール対応
・社内の庶務的業務
・見積書・契約書・納品書・請求書の作成
・会議資料の作成
・クレーム対応
・備品管理
・イベントの準備
・人材育成
・環境整備
・備品管理
・社員の勤怠管理
・お金の管理
・伝票起票
・お金に関するシステムの入力
・企業におけるネットワークの設定
・システム開発や運用のサポート
・書類作成
・メールや電話対応
・カルテの整理や管理
・医師や看護師のサポート(クラーク業務
・健康保険の保険者に診療報酬の請求書を作成(レセプト業務)
・医師や看護師と患者さんとのパイプ役
デスクワークとは?
デスクワークとは、企業において「机に向かってする仕事」のことを指します。
例えば事務職に限らず、座りながらパソコン作業をするエンジニア、CADを使う設計、営業職も事務作業を机で行う仕事は、デスクワークと呼ぶのが一般的です。
求人票の仕事内容の項目には「デスクワークもあり」と掲載されていることがあります。
これは仕事内容が机に向かってする仕事だけではなく、現場作業や外回りの営業的な仕事も含まれる
可能性があるということです。
求人票をリサーチをする際は、オフィスワークと混同しないように注意しましょう。
事務職の有効求人倍率は0.25倍|けっして求人数は多くない
事務職は女性のみならず、男性にも人気の職業です。
ある転職エージェントは、事務職の求人倍率を0.25倍と公表しています。
有効求人倍率とは「有効求職者数に対する有効求人数の割合」を指し、数値が低いほど就職・転職が厳しくなるということです。
結果だけで判断すると競争率は4~5倍となりますが、採用枠に対して10倍、20倍の募集があることもめずらしくありません。
それだけ事務職は採用枠が狭い職業です。
希望すれば誰でも簡単に働ける仕事ではないということを認識しましょう。
なぜ人気なの?事務職を希望する人が多い理由
事務職がなぜ人気なのかは、次のような理由が挙げられます。
・空調設備の整っている室内で仕事ができる
・ノルマに追われないので仕事に対するプレッシャーが少ない
順番に見ていきましょう。
勤務時間や休日が安定している
事務職が人気の理由はまず、勤務時間や休日が安定していることです。
1ヵ月の仕事のスケジュールがほぼ決まってきるので1週間・1日の予定も立てやすく、ある程度自分のペースで仕事を進めることができます。
もちろん企業のサポート役である事務職は、予想外の仕事を頼まれることもあるでしょう。
しかし仕事に慣れてくると優先順位が見えてくるので、時間内に仕事を終わらせることが可能です。
そのため接客業や営業職に比べると、残業や休日出勤が少ないと言えます。
空調設備の整っている室内で仕事ができる
夏の猛暑時期や冬の極寒時期に室内で仕事ができることも、事務職に人気が集まる理由の一つです。
夏は涼しく、冬は暖かい環境の中で仕事ができることで体調管理がしやすく、長く続けらる仕事と考える人も多いでしょう。
ノルマがない
営業職のようなノルマがないことも、多くの人が事務職を選ぶ理由の一つです。
毎月の給与額が報奨金(営業手当)に左右される職種と比べて、事務職の給与は安定しています。
「目標売上を達成しなければならない」といったプレッシャーがない分、ノルマによるストレスとは無縁です。
数字に追い込まれることなく安定を求める人は、事務職を希望する傾向があります。
事務職で求められるスキルとは?
事務職になるには、どんなスキルが求められているのでしょうか?
本項では未経験でもチャレンジできる事務職に必要なスキルを以下に紹介します。
・仕事の正確性とスピード感
・パソコンスキル
順番に説明します。
コミュニケーションスキル
事務職はコミュニケーションスキルが求められる仕事です。
社内の仕事が円滑に進むようサポート役となることが多いため、色んな人と接する機会が増えます。
例えば、企業の窓口として電話応対をすることも度々あり、臨機応変な対応をしなければなりません。
お客様からはさまざまな問い合わせがくるので、分からないことを自分の曖昧な理解で受け答えしてしまうのはNGです。
感じの悪い対応だとお客様を不快にさせてしまい、教育が行き届いていない企業と思われてしまいます。
そうならないためにも必ず社内の人に質問をして、その都度解決できる人間関係を作ることも大切です。
仕事の正確性とスピード感
仕事に期限があることが多い事務職は、正確性とスピード感も重要です。
企業によっては契約書の作成や日々の現金支払い、受け取りを担当することもあるので、少しのミスが大きなクレームにつながることもあります。
とはいえ、高いスキルを求められているわけではなく、ケアレスミスに気をつけることが必要です。
仕事の種類によっては単純作業になりがちなので、確認を怠ってしまうと、ミスが起きる可能性があります。
日々の業務に慣れてくると多くの人は「大丈夫だろう」と、安易に仕事を進めがちです。
資料のダブルチェックや仕事で関わっている人との確認作業を常に行って、ミスをなくすことが求められます。
パソコンスキル
事務職はパソコンスキルが必須です。
ワード・エクセルが使いこなせれば就職に有利ですし、ブラインドタッチが一通りできることも面接でアピールできます。
ほとんどの企業が独自システムを導入しているので、データ入力などのパソコン作業は外せません。
電子データのみで作業をしている企業はまだ多くはないですが、いずれ紙ベースから電子化にすべて変わっていく社会になることが予想されます。
そのためパソコンスキルは重要視されており、インターネットの接続やトラブルなどの解決ができれば、より即戦力になれるでしょう。
資格は必須ではないがあると有利になる
事務職は求人倍率が高いので、次のような資格があると転職に有利になります。
・秘書検定
・日商簿記検定
一つ一つ説明します。
MOS
MOS(マイクロオフィススペシャリストの頭文字の略)とはマイクロソフト社が認定するエクセルやワードを使いこなせることを証明できる資格になります。
受験方法は2つあり、次の通りです。
・最寄りの試験会場で行われる随時試験
選ぶ方法によって申し込み方法も変わってくるので、事前に確認が必要です。
勉強方法は本屋さんでテキストを購入しての独学か、通信講座を利用するかになります。
一般レベルと上級レベルとに分かれますが、どちらも難易度はさほど高くないので、初心者でもチャレンジしやすい資格です。
ハローワークが行う職業訓練の中で受験を進められて資格を取る人もいます。
(MOS参考URL:https://mos.odyssey-com.co.jp/about/)
秘書技能検定
秘書技能検定とは、文部省後援のもと公益財団法人実務技能検定協会が実施する資格試験のことです。
秘書を目指す人に限らず、オフィスワークで働く人に役立つ資格となります。
ビジネスマナーやスケジュール管理、文書作成など、あらゆるビジネスシーンで「こういう場合どうすればいいのだろう」という疑問がクリアになる内容です。
秘書技能検定は3級、2級、準1級、1級と段階があり、級によって出題内容や難易度も変わります。
通信講座で有名なユーキャンによると3級の合格率は71.3%と難易度は低く、1級になると29.5%となり、一気に難易度は高くなる傾向です。
また準1級からは一次試験を合格と二次試験に分かれ、一次試験合格者だけが二次試験に進むことができます。
試験は年3回行われ、2級までは独学が可能、準1級からは通信講座がおすすめです。
日商簿記検定
日商簿記検定は、日本商工会議所および書くに商工会議所が実施する簿記に関する技能を検定する試験です。
資格を取得すると、企業の経理部門や税理士事務所、会計事務所の就職・転職に有利になります。
試験は3級・2級・1級となっており、合格率は3級が40~50%、2級が15~30%、1級は10%です。
勉強方法は次の3つの方法があります。
・通信教育を受ける
・独学
3級は独学でも取得することができます。
資格を持っている人の方が「即戦力になる」と企業側は考えるので、就職には有利です。
求人募集に「未経験可」となっていても、資格を持っている人の応募が多ければ、その中に未経験者は埋もれてしまいます。
そうなならないためにも資格のない事務未経験者は、しっかりとした対策を行うことが必要です。
人気の高い事務職|転職成功のカギとは?
転職を成功させるためには、とにかく念入りなリサーチが必要です。
転職で失敗するほとんどの人はリサーチ不足が原因で、内定につながらない傾向があります。
まずは、求人サイトでどんな求人があるのかを見てみましょう。
求人を見ていくと、職種ごとの働き方や、お給料の相場、福利厚生や残業時間などが分かってきます。
求人サイトに載っている情報だけだと、いざ入社してみると聞いていた話と違ったなんてことも。
そのため、求人サイトだけではなく、「転職エージェント」への相談もおすすめです。
転職エージェントでは、取引先の企業と頻繁に連絡をとっているため、会社の雰囲気や採用の傾向などを熟知しています。
そのため、求人サイト経由での入社よりも入社後のギャップが少ない傾向があります。
また、転職エージェントでは、求人の紹介だけでなく、カウンセリングを通してキャリアのアドバイスや、選考の企業に合わせた履歴書等の添削、面接対策も行なっています。
効率よく内定を取りたい方や、未経験転職の方は転職エージェントの利用がおすすめです。
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自分では何のとりえがないと思っていても、現職で培ったコミュニケーションスキルや仕事の正確性など何かしらの強みがあるはずです。
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まとめ
今回は事務職に未経験でチャレンジしたい方に向けて以下の内容を紹介しました。
・事務職の有効求人倍率は0.25倍|けっして求人数は多くない
・なぜ人気なの?事務職を希望する人が多い理由
・事務職で求められるスキルとは?
・人気の高い事務職|転職成功のカギとは?
事務職は人気が高い職業である反面、有効求人倍率が0.25倍と採用枠が狭いのが現状です。
ライバルが多いということは、それだけ入念な対策が必要になるということ。
ただやみくもに行動に移しても、内定には至りません。
IT事務の教科書では、未経験者の就職活動を応援します。
ぜひ少しでも早く行動して、「快適なオフィスワークで働きたい」「人気の事務職の仕事がしたい」という願いを叶えていきましょう。