自己紹介をお願いします
皆さんこんにちは。
ユウ(仮名)と申します。
私は事務職として十数年間、さまざまな業界で働いてきました。
そして、30歳を過ぎてIT会社に転職し、結婚・妊娠を機に退職するまで、事務担当として働きました。
長年の経験から、事務に関するスキルには自信がありました。
しかし、コンピュータやネットワークについては特に専門的な知識やスキルがあるわけでもなかったので、
周りの人からしてみれば「なぜIT会社?」と思ったかもしれません。
そこで今回は、私がIT会社で仕事をしようと決めた理由や、実際の仕事の内容、メリットなどを交えながら、これからIT会社の事務職を目指す方々の参考になるような情報をお伝えしたいと思います。
IT業界でどのようなお仕事をされていたか(現在されているのか)を簡潔に教えてください。
私が働いていたのは、飲食系のWEBサービスを提供するIT会社でした。
従業員数は、本社と支社を合わせて大体200人くらい。上役と現場の従業員の距離が近く、アットホームな社風でした。
私が配属された事務担当部署は、社内のバックオフィス的な仕事を全て請け負っていました。
部署の人数は大体10人前後。
基本は朝10時頃からのフルタイム勤務です。
なお、社内にはテレワーク勤務していた人も何人かいました。
お給料は週休完全2日で、残業も込みで大体手取り18万くらいでした。
私は特に専門的な資格を持っているわけでもないので、採用当時の年齢と職種を考えれば、このくらいが相場だと考えていました。
特にお給料面や福利厚生面での不満はなかったかなと思います。
IT業界に就職しようと思ったきっかけを教えてください
なぜこれまで全く関わりのなかったIT会社で働こうと思ったのか、その理由は非常にシンプル。
「自由な雰囲気だったから」です。
私がそれまで働いてきた会社は、どこも「古き良き日本の会社」といった社風だったんですよね。
年功序列で、事務員はなんとなく地味な服装で、いかにも事務室なデスクで仕事をして…
みたいな、いかにもなイメージの環境で働いてきたわけです。
諸事情で上京することになり、地元で勤めていた会社を辞め、同じ事務職種で求人を探していたときに、とてもおしゃれなオフィス写真が掲載された求人案件が目に飛び込んできました。それがIT会社だったんです。
求人案件には、髪型・服装全て自由、実力次第で昇進もできるというような文言が書かれていました。
今までと違う場所に住むなら、働く環境も今までとは違うものにしたいと思い、
その求人案件にすぐ応募しました。
IT業界では具体的にどんなお仕事をしているのか教えてください
私が担当したのは、事務全般です。
メインは総務事務、加えて経理や法務なども少し担当していました。
電話対応、来客対応、郵便物の受け取り・発送手続き、社内の環境整備といったルーティンワークに加え、物品手配・管理や旅行手配などを行っていました。
また、人事担当として採用に関する事務全般も行っていました。
あとは請求書を作成したり、未収の売上の管理、契約書関係などもありました。
少しずつさまざまな分野の仕事を担当していたので、正直、勤務時間中は毎日すごく忙しかったです。
IT会社とは言っても自社の商品(サービス)を販売するという点に関しては、ほかのメーカーなどと変わりはないです。
ただ、書類のあちこちにITの専門用語が出てくるので「これはどういう意味なんだろう?」と調べることはすごく多かったです。
あと、社内のエンジニアさんとやり取りをするのはIT会社ならではだなあと思いました。
また、パソコンなどを購入する機会がたびたびあるのですが、エンジニアさんやデザイナーさんが使用する場合、通常よりもスペックの高い、作業に適するタイプを購入しなければなりません。
私はパソコンの機能や構造的な部分に関してはほぼ素人だったので、購入するために仕様を考えるときは少し大変でした。
考えてもよくわからないときはエンジニアさんに直接相談していたので、困ることはなかったんですけどね。
ITサポート事務のやりがいやメリットを教えてください
1つ1つのタスクが完了するたびにやりがいを感じていました。
周りに技術職が多いので、「これはどうしたらいいの?」と書類手続きのことなどはしょっちゅう聞かれました。
どこの部署でも担当にあてはまらない仕事なんかも事務部署にふられてくるので、何でも屋状態で仕事に埋もれることも多々ありました。
ただ、私たちの部署は絶対必要なんだと常々感じられました。
事務は特に資格やスキルが必要ないことから、誰でもできると軽んじられがちなイメージもありますが、実際はそんなことはないです。
向いている人と向いていない人がいますし、適性が必要です。
だから、事務部署がほか部署との調整をはかることで会社が成り立っているんだというプライドをもちながら仕事をしてました。
IT業界はどんな人に向いていると思いますか?
IT業界の事務職に向いている人は、ズバリお世話好きの人です。
前項でもふれた通り、IT業界にはエンジニアさんやデザイナーさんなど、技術職・専門職の方が多くいます。
このような職種の方は、あまり事務手続きに詳しくない場合が多いなと感じました。
専門外のことなので当たり前ですね。
それゆえ、事務手続きなど、事務分野に関して質問されたり相談されたりする機会も少なくありません。
そんなときに、やさしい気持ちでていねいに対応できる、お世話好きの人ならとてもうまく回していけると思います。
自分の仕事が立て込んでいると、ついつい余裕がなくなって、対応が雑になってしまうことも…。
いつも皆が気持ちよく仕事できるよう、しっかり意識したいものです。
最後にこれからIT業界に飛び込む人へメッセージをお願いします!
IT会社の中には少人数で事業を回していたり、起ち上げてからまだ年数があまり経っていないなど、発展途上の会社も多くあります。
そういうところで働くと、事務としての経験値が高まります。
また、挑戦的に事業を行っている会社も多いので、これまで携わったことのない新しい仕事をする機会に恵まれる可能性もあるでしょう。
初めての業界で働くのは不安もあるかもしれませんが、得られるものもたくさんあります。
ぜひIT会社への就職を検討している方は、思い切って1歩踏み出してみてください。