「経理事務になるのって何か資格がいるの?」
事務職の中でも、会社の経理業務を行う経理事務は専門スキルがつき、収入アップも見込めるため人気が高い仕事です。未経験からでも経理事務として働けるのか、資格が必要なのか気になる人も多いですよね。
本記事では経理事務への就職を考えているあなたのために、仕事の内容と必要な資格を徹底解説!
・資格取得の難易度と目安の勉強時間
をご紹介します。
経理事務は人気の仕事で一般事務に比べると求人倍率が高いため、就職するには資格があると有利です。
しかし、資格取得は現実的に厳しいかも…という方は資格なしの未経験からも就職できるIT業界の事務もおすすめです!
この記事を読めば、あなたのライフスタイルにあった働き方を見つけられ安定した生活を送ることができるようになります!
未経験から事務職に就職できるよう、是非参考にしてください。
経理事務とは?
経理事務は、会社のお金に関わる数字を管理する重要な役割をもつ事務職です。主な仕事は伝票、帳簿、仕訳帳といった書類の作成やデータ入力、確認など数字を扱う業務です。
どの会社にも経理業務は欠かせないため、住む場所が変わっても仕事を見つけやすく、一度仕事を覚えればスキルとして将来も活かすことができます。
そのため経理事務は社会情勢が変わっても求人がなくなりづらい安定した仕事と言えます。
経理事務は事務職の中でも安定して働きやすい、収入アップできる仕事として女性を中心に人気が高まっています。
未経験で経理事務に就職する際に必要な資格5選
経理事務として働くために必須の資格はなく、未経験からも挑戦できる仕事です。
しかし求人を見てみると「基礎的なPCスキル」が募集条件に書いてあることがほとんどです。一般事務からのスキルアップとして応募する人も多いため、他の応募者と差別化するために資格であなたのスキルややる気をアピールすることが必要です。
経理事務として就職を目指す時に有効な資格を5つご紹介します。
日商簿記検定
経理の仕事といえば、「簿記」をイメージする人も多いのではないでしょうか?求人にも簿記の資格を条件とする募集もあり、もっている選択肢も広がる有利な資格です。
簿記の資格で最も有名な資格が「日商簿記検定」です。低いものから順に3級、2級、1級の等級があります。
難易度
初心者が目指すべきなのは、まず3級です。合格率は50%程度できちんと知識を付ければ誰でも合格を目指せるレベルです。平均の勉強時間は1〜2ヶ月と言われています。
すでに簿記3級をもっている人は、2級の取得を目指せばさらに自分をアピールすることができますよ!合格率は30%程度と難易度が上がるためしっかりと対策をしましょう。
おすすめの勉強方法
独学の場合は、テキストと問題集を購入し基本知識を身につけ、過去問に繰り返し取り組みましょう。過去問で傾向をつかむことで、合格率を上げることができます。
ただし、会計について学習を全くしたことがなく不安、2級まで取得を目指したいということであれば通信教育やスクールに通う事も有効です。
給与計算実務能力検定
給与計算実務能力検定は経理の仕事のひとつ給与計算業務の知識、遂行能力を示す資格です。内閣府認定の
一般財団法人職業技能振興会が行う信頼性のある資格です。
試験の区分は2級、1級で初心者はまず2級取得を目指しましょう。
難易度
2級の合格率は約70%、1級も約60%と難易度はあまり高くなく、きちんと勉強時間を確保できれば十分に合格を目指すことができます。
1〜2ヶ月を目安に学習計画を立てて取り組みましょう。
おすすめの勉強方法
試験は公式テキストに準拠して出題されるため、まずは公式テキストをしっかりと理解するようにしましょう。
さらに合格率を高めるためには模擬試験の活用がおすすめです。問題の形式慣れつつ、アウトプットの練習をしましょう。
FP(ファイナンシャルプランナー)
FPは金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度などお金に関わる幅広い知識を網羅した資格です。
お金を扱う経理事務においてもFPの幅広い知識が役立つ場面が多いのはもちろん、社会人として身につけておきたい最低限のお金の知識を得るためにも最適な資格です。
難易度
専門性の高さ順に1級から3級まで分かれており、3級は自己啓発レベルのため経理志望であれば2級を目指していきましょう。
3級は合格率約70%、2級は合格率約30%です。
おすすめの勉強方法
3級であれば独学で1ヶ月程度の勉強で合格可能ですが、2級は一気に難易度が上がりますので通信教育の受講も検討しましょう。
3級も2級も共通して、まずはテキストを購入し知識をインプットします。
2級の難しさは出題問題が細かく、素早く解答をしないと合格できない点です。インプットが終わり次第、繰り返し問題集を解き、きちんと理解を深めつつ傾向をつかむことが大切です。
マイクロソフトオフィス スペシャリスト(MOS)
マイクロソフトオフィス スペシャリストは頭文字を取ってMOSと呼ばれれます。ワードやエクセルといったマイクロソフト社のオフィスと呼ばれるソフトを使用する能力を示す資格です。
試験はワード、エクセル、パワーポイントなどソフトごとに分かれています。
経理事務の日々の業務でも他の事務仕事と同様に、文書や表計算を行うPCスキルが必要です。計算を効率よく行うべき場面も増えるためエクセルが使えれば使えるほど、仕事が効率化します。
経理事務に限らずワードとエクセルは非常に多くの職場で使用されているソフトのため将来のためにMOS資格取得をしておいて損はありません。
難易度
難易度は低め、知識を正しくインプットすれば比較的合格しやすい試験です。短期集中型の人の中には1週間集中して学習してすぐに合格した方もいます。
独学でも合格は可能で、少しでもソフトを使用したことがあれば30〜40時間、初めてソフトを使用する場合は40〜60時間が勉強時間の目安です。
おすすめの勉強方法
MOS試験合格のコツは、なるべく短期間で集中して学習し試験に挑戦することです。
テキストを1〜2冊選び、知識を覚えたらすぐに問題集や模試を解き始めます。
ソフトを使用する実技試験のため、短期間で知識を覚えた後は繰り返し問題をとくことで試験に近い形で知識を定着させることができます。
FASS検定
FASS検定とはFinance Accounting Skill Standardの略で、経済産業省の委託を受け日本CFO協会が経理・財務⼈材育成のために実施している検定です。大手企業でも導入を進めているほど、経理・財務において有効な資格として認められています。
難易度
受験して獲得したスコアで、レベルの高い順にA〜Eのレベルが付与されます。
試験の難易度は中間のレベルCが簿記3級と同等とされています。そのため、きちんと学習をすればレベルAも狙っていくことができます。
繰り返し受験することで、スコアとレベルアップしていくことができる検定です。
おすすめの勉強方法
FASS検定は公式サイトから出ている、公式活用ガイドを網羅的に学習することで高スコアを目指すことが王道の学習方法です。
独学が心配な場合は、全23時間の研修と演習問題・解説が受けられる公式のeラーニング講座の活用も検討してみましょう。
まとめ
いかがでしたか?
本記事では、未経験から経理事務を目指すために有効な資格を5つ詳しくご紹介しました。
資格取得には思ったより時間やお金がかかります。資格取得が難しいと感じた方は未経験で資格なしでも就職できるIT業界の事務もおすすめです。
IT業界は成長を続けており、今後もニーズが高まっていくことが予想されます。
IT業界は人手不足のため今なら未経験でも採用の可能性が高いです。またコロナのような世界情勢の影響を受けづらい安定した業界のため、ボーナスもしっかりもらえる可能性が高いというメリットがあります。
もしIT業界がよく分からなくて不安という方は、こちらの記事を参考にしてみてください!
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