- 介護事務ってどんなことをするの?未経験でもなれるの?
- 介護事務の給料ってどれくらいなの?ボーナスはあるの?
- 介護事務に資格は必要?就活にも活かせる?
という疑問がある方は、ぜひ記事を読んでみてください!
今回の記事で介護事務の
- 仕事内容
- 給料
- 資格
- 体験談
- 将来性
についてご紹介していきます。
記事を読めば、介護事務への理解が深まり、今思っている疑問も解決します!
とくに転職を考えている方は、参考にしてみてください!
すでに介護事務への転職を考えている方のための受かりやすい志望動機をまとめている記事もありますので、ぜひあわせて読んでみてください。
また介護事務以外にも事務職にはさまざまなものがあります。なかでもIT事務職は人気の職種です。興味のある方はこちらの記事もあわせて読んでみてください。
介護事務の仕事内容は?
介護の仕事についてはイメージできるけど、介護事務って聞いただけだと「正直どんな仕事をするかわからない」方も多いのではないでしょうか?
介護事務の仕事内容をご紹介します!
介護事務の仕事内容はさまざま
介護事務は、事務作業からケアマネージャーのサポートと幅広い仕事を任されます!
就職先によって与えられる仕事も変わりますが、以下が主な仕事内容です。
- レセプト(介護酬明細書)作成業務
- 電話対応・来客対応
- ケアマネージャーのサポート
- 資料作成
- 会計・受付・窓口業務
- 施設の労務(スタッフの勤怠管理など)
- 経理業務
- 備品の発注手続き業務
- 関係各所の提出書類の作成
なかでも売上に直接つながるレセプト作成業務は最も重要な仕事です!
「レセプト?」と名前を聞いただけだと、ピンと来ない方も多いと思います。
介護サービスを受けたときに、私たちが負担する費用は1〜2割程度です。その他の金額は介護報酬として、保険組合や市区町村が負担しています。
その負担額がどれくらいかの計算や市区町村やサービス利用者に金額を請求するための明細書のことをレセプトと言います!
つまりレセプト作成業務とは「介護サービスを利用した際の売上を請求する業務」のことです!もし万が一、請求をしなかった場合、保険組合や市区町村の負担額分の売上が施設に入ってこなくなってしまいます。そのため介護事務で1番重要な仕事なのです。!
もっとも重要な業務なので、覚えておきましょう!
介護事務の給料は高い?安い?
介護事務を目指している方のために、介護事務の年収や給料をまとめてみました。
ぜひ参考にしてみてください!
介護事務の給料相場は平均320万〜390万!
勤める施設の種類にもよりますが、介護事務の正社員の平均年収はおよそ320万円です。
正社員は月収でいうと、手取りでおよそ18〜20万円ほど。
働き方が違うと、どれくらい収入が変わるのでしょうか?下の給料表で確認しましょう!
働き方 | 時給 | 月収 | 年収 | 賞与 |
パート | 800円 | 12.8万円 | 153万円 | |
派遣社員 | 1200円 | 19.2万円 | 230万円 | |
正社員 | 24万円 | 320万円 | 80万前後 |
※パート・派遣社員の月収は時給×8時間×20日働いた場合の目安です。
※ボーナスは年2回支給、給料の4カ月分が支払われるとした場合の目安です。
介護事務の初任給の平均は手取りで12万円程度です。
始めたばかりの頃は、他の事務職と比べると決して高い給料がもらえるとは言えません。
ただ全く給料が変わらないわけではありません。
勤続年数や管理職に昇進したり、役割が変わってくることにより昇給します。
また施設によっては資格手当などが付くところがあります。
そういった施設の制度を活用して、給料をあげることができます。
男女別の平均給料をご紹介!
学校事務の20代から60代の年代別の給料についてもまとめました。
下の給料表で確認してみましょう!
性別(男性) | 月額給料 | 年収 |
20代 | 15〜16万円 | 200〜260万円 |
30代 | 23〜24万円 | 270〜380万円 |
40代 | 21〜23万円 | 210〜370万円 |
50代 | 24〜25万円 | 280〜400万円 |
60代 | 17万円 | 165〜395万円 |
性別(女性) | 月額給料 | 年収 |
20代 | 15〜16万円 | 230〜260万円 |
30代 | 17〜18万円 | 235〜290万円 |
40代 | 20〜23万円 | 270〜365万円 |
50代 | 24〜25万円 | 355〜400万円 |
60代 | 16.5万円 | 215〜385万円 |
※厚生労働省のデータを基に算出します。
男女別の年代別でみると、平均給料はこのように推移します。
30代で給料の差はあるものの長い目で見ると、そこまで大きく男女での差はありません。
また、30代の給料差が大きくありますが、男性がリーダーの職などの役職につくことが30代で多いことが理由としてあります。
金額の上がり幅からは、安定した収入を得られることが分かりますね!
医療事務の給料と比較!
他の事務職と比べると、介護事務の給料は高いのでしょうか?低いのでしょうか?
医療事務の給料と比較してみましょう!
介護事務の給料は以下です。
働き方 | 時給 | 月収 | 年収 | 賞与 |
パート | 800円 | 12.8万円 | 153万円 | |
派遣社員 | 1200円 | 19.2万円 | 230万円 | |
正社員 | 24万円 | 320万円 | 80万前後 |
医療事務の給料は以下です。
働き方 | 時給 | 月収 | 年収 | 賞与 |
パート | 900円 | 14.4万円 | 172万円 | |
派遣社員 | 1400円 | 22.4万円 | 268万円 | |
正社員 | 23万円 | 284万円 | 場所による |
※パート・派遣社員の月収は時給×8時間×20日働いた場合の目安です。
※ボーナスは年2回支給、給料の4カ月分が支払われるとした場合の目安です。
派遣社員の時給や年収にだいぶ差が出ることが分かりますね!医療事務の派遣は高額なところだと1700円のところもあり、正社員とほぼ同等の給料を得ることができます。
ただし、正社員は介護事務よりも待遇が少ない病院が多いです。賞与などの支給がない病院もあるため、月収が同じでも年収にすると、大きく差が出てしまうのです!
同じような事務職から比較しても介護事務は安定した事務職といえます!
介護事務に役立つ資格とは?
介護事務は無資格でも受けることができます。ただし介護の業界は幅広い知識が必要とされるため、資格があった方が理解力も高まります。また資格を持っていることで、就活時にも役立てることができます!
介護事務に役立つ資格とはなんでしょうか?以下で3つご紹介します!
独学でも取れる!介護事務の資格を3つご紹介
介護事務を受ける上で、必須で受ける必要のある資格はありません。
ただ働いている上で、専門知識が必要になる場面も多くあります!
資格を持っているからこそ、スムーズにいくシチェーションも少なくありません。
持っておくと役立つ代表的な資格は以下の3つです。
- ケアクラーク(R)技能認定試験
- 介護事務実務士
- 介護事務管理士
いずれの資格も介護事務の業務を行う上で、必要になってくる内容が含まれています。
ただ、少しずつ特徴が違いますのでご紹介します。
ケアクラークは「社会福祉や看護技術」などの知識も学ぶことができる少し幅広い知識が得られる認定試験です。合格率が70%以上なため、取りやすい資格です。
他の資格と比べると、介護以外の知識も多く学べることで介護以外の観点から仕事内容を見ることができます。
介護事務実務士は「レセプト作成業務で必要な知識」をメインに学ぶことができる資格です。試験内容は学科試験のみとなり、合格率は67.5%とケアクラークよりも若干下回ります。試験を受けなくても、通信講座を修了することで資格を取ることもできます!
介護にとって1番重要な仕事のことを理解できるため、ぜひ取得しておきたい資格です!
最後に介護事務管理士の資格です。介護事務管理士はレセプト(介護報酬明細書)作成以外に「受付や会計」など窓口業務の一般的な知識も身につく資格です!介護保険の制度なども深く理解しておく必要があることや実務と学科の両方の試験があるため、合格率は50%と半分の人しか例年受かっていません。
合格率は他の2つの資格に比べると低いですが、実技試験にレセプト(介護報酬明細書)の作成をする項目があるため、実践的な知識が身につきます。
いずれの資格も、努力次第では独学で合格できる難易度です!
就活時にも有利になるので、ぜひ受けてみることをおすすめします!
介護事務の仕事はつらい?体験談をご紹介!
他の事務職に比べて、求人が少ないながらに人気な介護事務ですが、いざ勤めてみると「働くのがつらい!」と感じてしまうことも少なくないようです。
どんな時につらさを感じるのでしょうか?体験談を交えてご紹介します!
ピリピリした環境での人間関係がつらい
介護事務になったらなったで、周りの人は忙しくて苛立っていて……。最低限のことを聞くのも気を使います。相手も私が未経験なことを知っているので、聞けば教えてくれはしますが、最低限、という感じです。失敗したら責められます。こっちも初めての職種なんだし、もう少し余裕をもって付き合ってくれないのかと、不満に思ってしまいます。
引用元:介護求人サイト比較ナビ
介護の現場はやることが多く、忙しいことも多くあります。周りの人たちも余裕がないため、新人に対しても対応が素っ気なく、塩らしいことも多くあるようです。
またPCスキルなどを持っていない上司も多く、ある施設では上司がパソコンゲームばっかりやっていて、実際のパソコン作業は全部任されるという体験をした人もなかにはいるようです。
自分に合わない職場を選んでしまうとかえってストレスになってしまいます。
「せっかく新しい職場に行ったのに、行きたくない!」
なんてことにならないよう、職場選びは慎重に行いましょう!
そんな話聞いていなかった!介護職との兼務によるギャップ
介護施設の事務職として勤め始めて8か月。せっかく通信講座で介護保険のことを勉強して転職したのに、介護報酬請求業務以外の雑用が多くて、ちょっととまどっています。しかも最近、介護スタッフが辞めたこともあり、施設長から現場を手伝ってと言われてしまって…。今は、掃除や調理などの生活援助のサポートもしています。もともとケアの仕事がしたくて就職したわけではなかったので、どうしたらいいか悩んでいます。
引用元:介護求人ナビ
介護をする人が足りない施設の場合は、メインのレセプト(介護報酬明細書)作成業務以外にも、別の事務作業を多く要求されたり、介護の現場を手伝って欲しいと言われるところも少なくありません。実際やりたかったことと、入った時の仕事内容にギャップを感じる人も多いようです。
施設によって仕事内容も異なるため、面接などで明確に「どんな仕事をするのか」を把握をしておく必要がありますね!
また、介護未経験であれば、仕事の幅が広がるチャンスでもあります!
新しい挑戦と思って、介護の仕事を覚えることをポジティブにとらえましょう!
介護事務の将来性は?
少子高齢化に伴い、介護の必要性はますます増えてきている傾向にあります。
これからもその需要は高まると予想されています!
当然介護を国が推進していくことによって、介護事務の必要性も増えていくことでしょう。
ただ、介護サービスを受けることが必要な利用者に対して、介護施設は不足している傾向にあります。そのためしばらくは介護施設が増えていくことが計画されています。
では介護事務の将来性はあるのでしょうか。以下でご紹介します。
介護事務専門ではなく、ヘルパーなどの介護資格もあると有利!
介護事務も施設が増えいてくことで、当然必要とされます。
ただし介護の施設は大手ばかりではないため、専業の介護事務として働ける人は少ないのが現状です。
中小規模の介護関連施設からすると、介護をする人材も不足しているため事務だけできる人材よりも少しでも多くのことをできる人材を求めています。
その結果、先ほど述べたような「事務職に就いたのに…」とギャップを感じてしまう人が増えてしまうことにもつながってしまいます。
そうならないために大事なことは、初めから事務仕事をするという意識で働くのではなく「多くのスキルを持って活かせる人になろう!」という心意気を持って、仕事選びをすることです。いろいろなことにチャレンジすることで、自分の成長にもつながります!
また介護事務の仕事だけではなく、ヘルパーなどの介護の資格を取得することをおすすめします!介護の仕事もできることは、就職に有利にもなりますし、自分の行きたい施設に行けるきっかけになるなど、就職先の幅が広がることにもつながります!
また資格があることで、給料アップを望める施設もあります!
介護事務の将来性についてまとめると「仕事としての需要はあるが、事務専門ではなく、事務以外のスキルも備わった人が必要とされる」といえます。
ヘルパーなどの介護資格や簿記や秘書検定などの介護以外にも必要な資格の取得が今後は大事になってきそうですね!
ぜひ、介護業界全体で活躍できる人材を目指している人は介護事務を受けてみてください!
まとめ
この記事では
- 介護事務の正社員の平均給与が24万円
- 介護事務は資格を取っておくことで有利になる!
- 介護事務のつらさは人間関係や仕事のギャップ
- 介護の資格も持っておくと、将来性が増す
ことをご紹介しました!
今回ご紹介した介護事務以外にもさまざまな事務職があります。
さまざまな事務職があるなかでもIT事務職は
- 未経験でも入りやすい
- 将来性がある
- 給与水準が他の事務職とくらべて高い
ため、人気な事務職です。
現在IT業界は国内最大規模の市場となっており、IT事務職は安定した収入を得ることができます!
事務職への転職を視野に入れている方、すでに転職活動を初めている方には、ぜひIT事務をおすすめします。
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